ジブリパーク訪問記

念願の、ジブリパークに行ってきたぞ〜〜〜!

うかうかしていたら全然チケットが取れず、3回目のチャレンジでようやく争奪戦を勝ち抜き、連休最終日のチケットをGET。ジブリ好きのいとこと連れ立って、ウキウキで行ってきたので記録🎶

 

はじめに

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我々の訪問日程はこんな感じ↓

  • チケット:大さんぽ券プレミアム
  • 大倉庫の入場時間:14:00〜15:00
  • 天気:猛暑(暑すぎて倒れるかと思った)→小雨→大雨の荒天

ジブリパークのことを何も知らないまま名古屋に上陸し、前日色々動画や記事を見漁って、とはいえぶっちゃけ見てもよくわからなからず、付け焼き刃で突撃。大倉庫だけ入場時間が決まっていて、わたしはチケットを取るときに空いていた枠を適当に取ったのだが、ネット上の猛者たちによると朝一の枠が推奨されていた(目玉である倉庫内の待機列が短いのと、限定グッズが手に入りやすいからだと思う)

全エリアを回った順番

とはいえ、綺麗に1日で全エリアを回れて、しかも外にいる時は晴れ、倉庫に入った途端雨という、行き当たりばったり党所属のふたりとは信じられないほど完璧な行程だったと思う。「完璧だったね…(我々の計画が)」「ああ、素晴らしかった…(我々の慧眼が)」と称え合いながらジブリパークを後にした。恥ずかしいふたりである。

  1. 魔女の谷(9時開場)
  2. 青春の丘
  3. もののけの里
  4. どんどこの森
  5. 魔女の谷アゲイン(お昼ごはん)
  6. ジブリの大倉庫(14時半入場→17時退園)

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どんどこの森が離れているので、もののけの里→どんどこの森、どんどこの森→魔女の谷だけ園内バスに乗って、他はすべて徒歩。バスは通勤電車か?って感じの超混雑ぶりで、こんな緑あふれる広大な公園のなかでこんな小さい箱に大量の人間が詰め込まれて運ばれてゆく皮肉、駿も泣いてるよ…って感じだった(でも乗った)

名古屋市内〜ジブリパークの電車も通勤ラッシュを超えてくる満員ぶりで、東山線リニモ両方でぎゅうぎゅうになりながら、朝から「聞いていないよお😭」とべそかき状態。ジブリパークのキャッチコピー「ゆっくり来てください」は、「(混むから)ゆっくり来てください」ということだったのか…?

 

各エリアの感想

魔女の谷

一番楽しみにしていた魔女の谷。やっぱり1日通して一番興奮したのは、ハウルの(マジで)動く城を見れたこと〜〜!雨の時には撤去されてしまうカブにも無事会えて喜びもひとしお。

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お城の中もしっかり映画そのまま+αが再現されていて、すごいクオリティだった。ハウルの私室、お気に入りの美しい宝物たちがひっちゃかめっちゃに足の踏み場もなく集められていて、猥雑なきらめきと、全部ごちゃまぜのカオスな魅惑に心奪われた。部屋は人をあらわすとよく言うけれども、光と闇を飲み込んだ、危なっかしい不安定な美しさ、本当おもしれー男だね…。

 

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細部もこんなに緻密に再現されている。ジブリパークはほとんどの場所で、棚を開けたり、物を触ったり、好奇心のままに細部を追求することが許可されていて、冷蔵庫の中の残りのごはんとか、キッチン道具とか、そんなところまで?!っていうくらい、どこまでもきっちりと物語の舞台が作り込まれている。来場者の好奇心 vs ジブリの本気、みたいな。絶対に興醒めさせないぞ、という意思に痺れた。

 

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魔女の谷エリア、入り口から好きすぎてこのマグネット買っちゃった。


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結構話題になっていたメリーゴーランド。一般的なものかと思っていたら、乗り物が全部ジブリのキャラクターでうお〜〜!となった。

 

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キキの屋根裏部屋に入れるおうち。お庭には洗濯物が干されていて、生活感が宿っている。トイレを探していたら偶然辿り着いたソフィの帽子屋さん、素敵だ〜〜。

 

青春の丘

青春の丘は想像よりもかなりこじんまりしたエリアだった。地球屋と、ミニチュアの猫のおうちと、バス停や電話ボックスがあるくらい。

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こちらも晴れの日限定らしい聖司くんの自転車。ネット情報によると、いつもは聖司くんのジャケットもかかっているらしいのだがこの日はなかった。暑いもんね…。

どのエリアも、「今はちょっと外に出てて留守だけど、本当に住んでるですよ」感が徹底されていて感動した。その入念な作り込み、ジブリの本気であり遊び心であり、何よりもファンへの愛だな〜〜と思った。3次元にたしかに存在する物語の舞台、もちろん登場人物はいないけれど、面影だけはそこかしらにある。手触り感のある不在というか、温かい仕掛けだ。

 

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こちらがミニチュアハウス。内部はそのまま拡大しても違和感のないくらい手が凝っている(置いてあるケーキも季節によって違ったりするらしい)そしてそれを大の人間たちが白昼堂々外からジロジロ覗き込むという怪しい絵面。

 

もののけの里

もののけの里は、全エリアで一番何もないかも。我々は体験していないけれど、五平餅を作って食べられるらしい。ぱっかーんとした、開けた土地!って感じ。実際にある村の集落って言われても10%くらいは普通に信じてしまいそう。

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ちょうど晴れてよかった。この字体がいいよねえ。


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ジブリキャラのカカシがたくさんいてかわいい。暑すぎてすぐに退散してしまったが、タイル貼りのモニュメントはすべり台になっていて、子どもたち限定で遊ぶことができる。ジブリパーク、子ども限定の遊具がたくさんあって、子ども>>>大人、という明確な優先順位が清々しいしジブリらしいなと思った。

 

どんどこの森

中心エリアから離れているので、行きも帰りもバスにぎゅうぎゅう詰めになってようやく到着。暑すぎて飲まない選択肢がなかったラムネ、おいしい〜〜。夏休みの味だ。

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サツキとメイのおうち!古本の匂いが漂って、本当に誰かが住んでいるみたい。わたしのなかのトトロの記憶がだいぶ薄れているのもあって、ちょっとレトロな家のつくりとか雑貨とか、ちょうど最近見返していた『20世紀少年』をだいぶ彷彿とさせた。サダキヨが連れて行ってくれたともだち博物館的なやつ。あれ怖かったな…。

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ひまわりが植えられていて、しかも一輪咲いていた。粋だねえ。どんどこの森の見所はこれくらいのもので、周囲を囲う森からトトロの姿を想像せよ、というメッセージなのかなとは思いつつ、欲を言えば大きなトトロとか見たかったな。日本のどこかにまだいるかもしれないって言ってたし…。
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お昼ごはん:空飛ぶオーブン(魔女の谷)

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全エリアを回り切るのに必死で、ジブリパークでのごはんはなんとお昼の一回のみ。さて、何を食べる?ということで、全レストランのなかで個人的に最もTHE・ジブリ飯!に認定した、魔女の谷の空飛ぶオーブンでランチ。席は空いているところが結構あるのに、なぜかみんな中に通してもらえず、立ちぼうけで長蛇の列を30分以上待ってかなり辛かった。

面白いパイ料理がいくつか揃ったお店で、かなり期待を抱いていたものの、わたしが頼んだミートパイは、正直なところわたしの口にはあまり合わなかった。とっても残念。

とはいえ、ボリュームはかなりある。しかも特大ミートパイの付け合わせにごろごろのフライドポテト。かなりわんぱくな人が考案したに違いない。

 

ジブリの大倉庫

ついに、ジブリパークの目玉、ジブリの大倉庫へ!各エリアそれぞれ味があって素晴らしいけれど(特に魔女の谷はクオリティ高い)、そうは言ってもやはりここが本命だと思う。ここだけでも十分満足できるくらいコンテンツが盛り沢山だった。

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もののけの里のモニュメントでも思ったけれど、ガウディ的な建築やタイル貼りがあちこちに見受けられて、大倉庫の中央階段なんてTHE・グエル公園。カラフルでとってもかわいい。

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大倉庫のなかで一番感激したのは、やっぱり湯婆婆の仕事部屋。とても小さいスペースだけど、かなり臨場感があって、ほんの数秒前まで動いていたかのような大迫力。実物(?)サイズなのもあって、湯婆婆の威圧感とオーラがすごくてちょっとびびった。

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ぎょろぎょろ。目が合うとかわいさより怖さが勝った。デカいからかな。

一方、おやしろ様のこの愛すべきフォルム。いま帰り?って声をかけたくなる親近感。登校班にいそう。友達になってほしい。

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片隅に巨神兵もいた。デカかった。これもすごいなと思ったけれど、子どもの頃に一度連れて行ってもらったジブリ美術館の屋上で巨神兵を見た時の、感激と畏怖が強く印象に残っていて、やっぱりそれは越えられない。今のわたしがジブリ美術館に行っても越えられないと思う。

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とっても可愛いアリエッティエリア。一帯がアリエッティさながらの巨大サイズになっていて、自分が小さくなった気分で探検を楽しめる。ジブリパーク内で地味に一番かわいさに身悶えるエリアだったかもしれない。生活の知恵が本当にいじらしくてかわいいんだ…。

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そういえばジブリパークはこの夏に買った五輪式典用一張羅で行きました🎶

 

そして、大倉庫の一番の写真スポットと思われるのが、SNSでもよく見る「なりきり名場面展」。色んな映画のセットに入り込んで写真が撮れる、楽しい場所だった。我々もカメラロールいっぱいになるくらい撮りまくったので、写真だけ一気載せ〜〜!

車窓の外の景色が移り変わるのがすごかった(本当手が凝ってるな…)

こちらからうやうやしく右頬を捧げるスタイル

このぶよぶよの二の腕で支え切れるのか…?

表情をお見せできないのが悔やまれるくらいの渾身の演技

たぬきが一堂に会する姿、愛おしすぎる

念願のポニョのおともだちになれてご満悦の人

風立ちぬを見ていないせいで本編未登場の愛人ポジになってしまう人

マーニー、小さすぎるのよ

 

おみやげ紹介

普段あんまりキャラものは買わないので、同じものがどんぐり共和国(「どんぐり帝国」だと思っていたけど結構違った)に売っていても多分買わないのだが、ジブリパークの高揚感にやられて、ついつい色々買ってしまった。これが魔法か…。

13人の魔女団

ジブリパーク、お土産屋さんやレストランのネーミングがいちいち洒落ていて好き。13人の魔女団は魔女の谷エリアのお土産屋さん。13人が誰のことを指すのかは全然知りませんが、ここで一番色々買ったかも。

魔女の谷エリアのマグネット

この目力、夢に出てきそうだね

巾着袋、薄めのノート、ふせん

たしかにジブリで一番好きなのは多分『ハウルの動く城』ではあるのだけれど、まったく意図していなかったのに気付いたら全部カルシファー一色になっちゃってた。割とお土産にも実用性を求めてしまうタイプなので、どれも仕事でもプライベートでも使えるものをゲットできて嬉しい。

文字通りの強火担

 

もののけの里・冒険飛行団

もののけの里エリアの小さなお土産屋さんでニッチな御朱印帳を売っていて、そういえば母が欲しいと言っていたので、LINEでお伺いを立ててお土産に購入。たたり神が表紙で、しかもそれにたくさんの神社の御朱印を集めていくって、縁起とか神様のお気持ち的にどうなん…?と思ったけど、「ご縁なので❣️」と母の一言で決定。

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右側のRollbahnは冒険飛行団(大倉庫の中の一番大きなお土産屋さん)で買った。高校生の時から今の仕事用のノートまでずっとRollbahnを使い込んでいるので、限定デザイン嬉しい。

ショッパーがあまりに可愛いから有料だけどもらっちゃった🎶

 

総括

こんな感じで一日かけてフル満喫したジブリパーク、暑かったし歩き疲れたしかなりHPを削られたけど、それを補って余りある楽しさと発見に溢れていた〜〜。アトラクションが(ほぼ)ないテーマパークって、かなり新鮮かつ挑戦的だなと思った。

同じくらい世界観が作り込まれた場所でも、ディズニーが「楽しませてもらいに行く」場所だとしたら、ジブリパークは「自分から楽しみを見つけに行く」場所。想像力と、ジブリ作品への愛と理解、そして自分から楽しみを見つけに行く姿勢が試されている。ぶっちゃけ、映画を何も知らない人からしたら、マジでただの手の凝った家だと思うし。

そういう意味では、かなりジブリの思想が色濃く出ているし、明確な意思が感じられる場所だと思った。もちろん、子どもたちへの駿の揺るがないBIG LOVEも随所に感じられてよかったよ…!

 

最後に、後世に語り継ぎたい個人的な予備知識

  • 行く前に絶対(!)映画を見直した方がいい
  • 公共交通機関はマジで混むので覚悟がいる
  • かなり体力を削られるので生命力もいる