2019-01-01から1年間の記事一覧
実家ニート生活を抜け出して東京に進出したのが7月の終わり。一日ずつ一週間ずつ、東京の空気は肌から当たり前に浸透して、ああそうだったよねって思い出したように細胞がまた活動を始めて、あのスウェーデンでの一年間が嘘だったみたいに昔と変わらず東京を…
鳥のさえずりで目が覚める。他のどこでも聞いたことのない透き通った音階に聞き惚れる。朝日の柔らかさに目を細める。新緑の匂いがいっぱいに詰まった空気を吸い込んで一日を迎える。そんな春の記憶。 5月。並木道に風が吹いて、葉が揺れる音の交響曲みたい…
5/20(月) スープ屋さんでランチした。愛想のいいキュートなおじさんが一人で切り盛りしている、時間がゆったり流れる素敵なお店。体中から力が抜けてふにゃふにゃになっちゃうような優しいきのこのスープを食べた。 5/21(火) 一日中試験に向けて勉強した…
4/22(月) 夜ごはんをご馳走になりに、大叔父の知り合いで隣町に住んでいる、元気な日本人のおばあちゃんとスウェーデン人の旦那さんのお宅にお邪魔した。もう何度も行っているのに、極度の方向音痴が災いしてバス停からの道のりをすっかり忘れてしまい、電…
4/15(月) 一日スウェーデン語のキャッチアップして、夜は授業に行った。相変わらず手応えがなくて、どれだけ集中しても聞き取れず、キィ〜〜!!と叫びたくなるような衝動と自己嫌悪に苛まれる。なんでスウェーデン語の授業取ったんだ!こんなに辛いって前…
3/29(金) いつも早朝のLCCで飛ぶので、ちゃんと起きられるかどうか嬉しくないドキドキが止まらない夜を過ごすのだけれど、めずらしく午後の便で悠々と出発。それはそれで、出かけるまでの半日ずっとそわそわしていた。 いつでもチェックイン可能なはずの、…
4/8(月) 5月に叔母がパリに旅行に来るということで、会いに行くための航空券を探すも、どれもあまりにも高額。泣く泣く取ったけれど、息絶え絶えの口座から悲鳴が聞こえる。 一日中、金曜までのレポートをコツコツ書いていた。かなり、何言ってるんだ?と…
4/1(月) いつものごとく旅の疲れで抜け殻になってしまったので、一日中家にこもって何もしなかった。今日は空が信じられないほど青くて、春が本気でこちらに向かってきているという感じがする。 朝起きたら、新元号が決まっていた。わたしの名前はひらがな…
わたしの住んでいる北欧の片隅の小さな街で、半年以上にわたる宮崎駿10作品の上映祭が終了した。すべてを見ることはできなかったけれど、そこに出かけるたびに、国境を超えて、字幕でも音声でも一つの作品を一緒に見て一緒に笑い心ふるわせられること、日本…
3/25(月) 暇すぎたので、バスで隣町のマルメへ。気持ちが暗めだな、と思っていたら空もすごく曇っていた。空いっぱいの雲を見ながら、空っぽの気持ちってこんな色なんじゃないかなと考えていた。わたしがそういう気分の時は、真っ黒じゃなくてこういうもや…
幼い頃、生まれた年や月齢や発達や季節や性別に合わせて、毎月一冊配本してくれるというブッククラブに入っていた。子どもに絵本の読み聞かせをする、という教育の一環のようなもので、わたしは中学生に上がるくらいまで、その本を受け取っていた。 田舎の片…
留学先が一緒の友達に、勇気を出して本を貸してもらった。日本の本を読みたいのはもちろん、前々からすごい人だと思っていたので、どんな本を読んでいるのか知りたいと思った。 「なんでもいいからおすすめの本を貸してほしい」というのは、本当に難しい注文…
3/24(日) 清々しい気持ちで、部屋をまるごと掃除した。お母さんと電話もした。あと3ヶ月やり残したことがないように、いったん落ち着いて目標や計画を立ててみたら?と言われて、その通りだと思いつつ何にも思いつかない自分にがっかりした。向上心が見当…
3/22(金) テスト前日。友達と話して、語学に対するやる気が高まっていたはずなのに、テスト勉強に向かう気持ちがまったく湧き上がってこない。 学校に行って、ベルイマンについての授業を受けて、去年公開された、『Amateurs』というスウェーデン映画を見…
3/6(水) 朝一でベルリンに向け飛び立つ。コペンハーゲンからベルリンまでは45分で着く。どんな飛行機でも爆睡してしまうのに、ねむりきれないくらい一瞬だった。 二度目のベルリン!以前来たときに惚れ惚れしてしまった、こじんまりとした丁寧なお店が並ぶ…
3/19(火) スウェーデン語の試験があった。友達たちと励まし合いながら臨んだドキドキの口述試験は、和やかな雰囲気で無事に終わった。オランダ人の女の子が「長距離バス内のトイレで shit することは禁止されているのよ」と突然真顔で語り出して笑ってしま…
2/3 一人でドイツへ旅立つ。お世辞にも可愛いとは言えない、温かさだけを極めたダウンジャケットとすべてを詰めた南京錠付きのグレゴリーのボロボロのリュックとショルダーバッグにいつものわたし。 授業の課題であるイブセンの『人形の家』をKindleで読みな…
3/10 時間通り、朝ダブリンの空港に降り立つ。LCCにしか乗れない生活をしている身からすると、2時間半のフライトでもお茶を出してくれ、CAの方々がみんなフレンドリーなSASは天国だ。 失礼ながらそこまで観光地のない街のように思っていて、「ダブリン」とい…
1月 成人式。母の振袖を着た。わたしよりも母や祖母が喜んでいて、それが嬉しかった。久しぶりに地元の友達に会えて、同窓会がめちゃくちゃ楽しかった。 東京に戻った途端、怒涛のレポート&テスト&発表ラッシュ。成人式も終わったので、4?5年ぶり?にバッ…