名古屋食い倒れ旅行記

ジブリパーク訪問にかこつけて、2泊3日で敢行した名古屋食い倒れ旅。名古屋、本当に美味しいもので溢れていて好きだ…。直前まで観光する場所はまったく決めていなかったのに、全日朝・昼・夜ごはんは決定済という圧倒的な食への気合いの入りよう。

観光しながら何食べよう?という一般的な悩みとは一線を画す、ごはんとごはんの間何しよう?という逆転状態。とにかくお腹が満たされた旅の記録〜〜!

 

1日目 ひつまぶしを追うひつまぶし

朝ごはん:メルヘンのサンドイッチ@グランスタ

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新幹線に乗る時はいつも時間ギリギリに東京駅に到着して、Newdaysでお茶とおにぎりだけ適当に買うのが定番なのだが、そこにもっと可能性あるのでは…?と今さら思い至り、止まらない向上心でグランスタを開拓。

実は初めて入ったグランスタ、あまりの店舗数とバラエティに富んだ魅力的なラインナップにびっくり。求心力が凄すぎて全然新幹線に乗ってる場合じゃない。

今回は時間がなかったので、とりあえず通り道のメルヘンでチキンカツサンドイッチ。次回はもっと早く行って奥地まで開拓したい。いや、するぞ!

 

昼ごはん:ひつまぶし@昼だけうなぎ屋

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名古屋に来たし、お昼は鰻のひつまぶしを食べるぞ〜〜!と思っていたけれど、どのお店も大行列に次ぐ大行列、どこに行っても3時間待ちで、おやおや話が違うぞ…?となっていたところで出会ったお店。すごい回転率で30分くらいで入店できて、猛暑のなか感謝で天を仰ぎました。

出汁をかけてもかけなくても、ふっくらした鰻やごはんの固さやたれの味が絶妙で、め〜〜ちゃくちゃに美味い。ひつまぶし、あんまり食べる機会ないけど好きな食べ物ランキング上位かもしれない、とすら思い始める心酔ぶり。初手のごはんをしっかり当てに行く我々の嗅覚に万歳。しかもリーズナブル。

 

ノリタケの森

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夜ごはんまでお腹を空かせるためにノリタケの森を探索。ヨーロッパの街並みみたいな広場とレンガ作りの建物が素敵で気持ちよかった。

 

ミュージアムの1階は、ボーンチャイナの製造過程を、実際に職人さんが作業されているのを見ながら追っていける展示、興味深くてとっても楽しかった(職人さん側はめちゃくちゃ嫌そうだった)。すっかり忘れがちだけど、そういえばわたし元・陶芸部なのだった。

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上層階は、ノリタケの歴史や過去の作品がずらーっと展示されていて、これまた楽しい。豪華絢爛なもの、すっごい細かい装飾が施されたもの、動物の顔とか風景画とか明確なテーマを持って作られたもの、日常の食器というよりは、ほわ〜〜と恍惚してしまうような美術品の域。

 

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オーチャードガーデン×フェイラーコラボのハンカチタオル、あまりの可愛さに思わず財布の紐が緩んでしまった。自分でフェイラーを買うのは初めて…だって高いから…!

ひつまぶしを食べながら、「鰻って大人になると好きになるよね」という話をした。大人になると好きになる他のもの、その時は蕎麦とかコーヒーとかわさびくらいしか思いつかなかったのだけど、それこそ圧倒的にフェイラーなんだわ…。どうして人は大人になるとフェイラーに思いが募るのでしょう。

 

イオンモール則武新町の蔦屋書店

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隣の蔦屋書店の本棚が有名と聞いて行ってみた。こういう展示、結構至る所で見るけど、飾られている本が全部フェイクなのは皮肉だな〜〜とも思う。

 

ふと思い出したのが、ラトビア国立図書館で見た「the people's bookshelf」。

世界中の人が、自分にとって大切な本を一冊選んで、タイトルのページにそのエピソードやメッセージを書いて、図書館に寄贈する。誰かにとっての大事な本が、言語も時間も距離も超えて、ラトビアの片隅の本棚で隣り合う。こういう本棚のなかで一番素敵だなあとしみじみ胸が震えた。

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夜ごはん:牛のひつまぶし@馬喰一代

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夜は予約していたお肉のひつまぶしが食べられるお店へ。ひつまぶしは1日に何回食べたっていいんだ。

勢いに乗って、肉寿司やユッケも欲望のままに注文。ひつまぶしも想像通り美味しかったのだが、付け合わせのきのこスープとユッケが個人的MVP。

 

2日目 文化的休日

朝ごはん:コンパルでモーニング

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やっぱり名古屋といえばモーニングでしょう!ということで、コンパルで朝ごはん。

とはいえ、名古屋といえば、というのを口実にしているだけで、全然モーニングメニューではなく好きなものをアラカルトで注文。

「一緒に甘いとしょっぱいの永久機関を作らないか…?」と同行者を口説き落として半分こにした小倉トースト味噌カツサンド。こちらも大正解。

特に味噌カツサンド、ジューシーなのに重すぎなくて気に入った。

 

昼ごはん:冷麺ランチ@二郎

冷麺を食べに来たんだから大人しく冷麺定食にすればいいのに、
ついつい焼肉セットを頼んでしまう悲しき獣の性…

朝ごはん(というかブランチ)から間髪入れずにランチ。さすがに追い込みすぎている。冷麺、ちゅるんちゅるんで、すだちととろろ昆布がきいていて、いくらでも食べられる美味しさ。会社の近くに進出してきてほしい。

 

名古屋市立美術館「北川民次展」

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偶然やっていた企画展。メキシコに渡った珍しい経歴の持ち主で、メキシコの暮らしや宗教観、そして街の生活に溶け込む壁画に影響を受けたらしい。

違う場所、違う時間軸が一枚の絵に同居する壁画的技法を用いた大きい絵がたくさんあって面白かった。大きい絵、見るの楽しいんだよな〜〜。 ただ、わたしの思い込みとは思いつつ、どうも自分以外の人間は野蛮に、自分は教養があってイケてるルックで描いている感じがするのがな〜〜んかずっと気になってしまって、鑑賞中ずっと民次の自意識と戦っていた…。

 

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一番楽しかったのが、常設で展示されていたNYの実在の建物を茶目っ気たっぷりにアイコニックに再現したこちら。小窓の中、玄関、広告、メッセージの書き込み、細部までユーモアあふれる仕掛けが凝らされていて、見ていてにっこり。

 

名古屋市立科学館でプラネタリウム

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かなりすごいらしいという噂は聞いていたが、3棟の1階から上階まで果てしなく続く科学博覧会、そしてそれを超えてくる圧倒的来場者数、すごい場所だった…。これ以上ないほどの科学の供給過多を、足の踏み場がないくらいの人間の需要が超えてくる、ハイレベルな戦い。日々の生活で触れることのない情報量に、同行者は早々に「科学に溺れそう…」とふらついていた。

 

球体、回しがち

 

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科学館を訪れた目的である、念願のプラネタリウムへ。ギネスに登録されただけあって、とても広くて、リクライニングシートは気持ちよくて、座席もかなり争奪戦だったっぽい。

が、わくわくで上映を迎えたはずが、気付けば意識を消失し爆睡(泣)わたしって本当にいつもこう…。プラネタリウムと演劇、通しで起きていられたこと人生で一度もない。人気の公演なのに大変申し訳ないのだけど、こういう場所で寝ちゃうの、背徳感や罪悪感もあいまって、短時間なのにすごく深い眠りで、めちゃくちゃ気持ちいいんだよな…。

 

未知との遭遇

 

夜ごはん:浮世ばなれで美食会

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科学館で体力を消耗→回復(爆睡)させて万全の体制を整えたところで、兄からめちゃくちゃおすすめされた、今回一番楽しみにしていたごはんへ!

お店の佇まいや中の雰囲気、全部頼みたくなるくらいツボを押さえまくりの宝島的なメニューのラインナップ、洒落た感じのお店なのにボリュームは多め、何より信じられないくらい全部美味しい…もう、向かうところ敵なし!滞在中、常時歓喜の舞。満たされる食事。謹んで個人的百名店に選出したい。

生ハム×チーズ×マスカットのおつまみ、ビールが進む進む

鯛のお刺身、ぷるっぷるのコリコリ…

鯖の押し寿司、脂がたっぷりのった鯖が幸

とうもろこしの天ぷら&唐揚げ、好きすぎてメニューにあると絶対頼んでしまう夏

お店の看板メニューかつ圧倒的MVPのユッケ
これを食べるためにまた絶対に舞い戻ってきたい

牛タンのしゃぶしゃぶ、これで一人前ってかなりコスパよいと思う

絶対に食べろ!と命じられていた鮭といくらの釜飯
バターの旨味がたまらん、おこげ大好きクラブとしては垂涎もの

 

3日目 ジブリパーク遠征

aurorai.hatenablog.com

わたしは俗に言う推しを持たない人生で、好きな芸能人とかアイドルとか聞かれても誰ひとり思いつかず本当に困ってしまうのだけど(強いていえばみんな好き!)、最新作とかインタビューとか追いかけてる人でいいんだよ、と言われて、それって駿なんですけど…。もしかして、わたしの推しって駿だったの…?

↑同行者にこの話をしたら、「いや、光の推しは食べることでしょ」と言われたのだが、推しって人間じゃなくてもいいの…?

 

夜ごはん:味仙で〆

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ジブリパーク後のヘロヘロな体と棒のような足でなんとか行列を耐え抜き、味仙で最後の晩餐。同行者が禁断症状を催していたので…。

わたしは辛いものがあまり得意ではないのでにんにくチャーハン。

名前の通りにんにくがしっかり効いていた。チャーハンって元気出る。

 

これがかの有名な萌え断…!

味仙で〆とか言いつつ、帰りの新幹線ではちゃっかり初めての弁才天デビュー。

ひとつのものを大事に味わうのも贅沢。

 

総括

名古屋、美味しいものばっかりで本当〜〜にごはんが好き。街ごとミシュランか?

とはいえ、食べたいものが多すぎる一方、個人的にはやることがなさすぎて(失礼)日数があわない(失礼)わたしのリサーチ不足だと思うので、次回までにもっとアンテナ立てて開拓していきたい。

とはいえ、名古屋とか大阪とか、あまりに気軽に行けすぎて東京にいる時と何も変わらないので、それが便利であり、旅の楽しみがちょっと少ないから、今度はふらっとご飯食べに立ち寄るみたいな遠足もやってみたいな〜〜。

名古屋の道端で結婚報告か?という感じだが、
いとこが全精力を捧げてゲットしたまめっちの指輪のお披露目ショット