完璧な日曜日の過ごし方

その月に起きたことや食べたもの、見たものをまとめて書いている日記が、月を追うごとに自分でも読みたくなくなるくらい長くなってきたので、書き残しておきたいことは日記じゃなくても小出しにしていこうと思う。

ある完璧な日曜日の過ごし方

最近一番わくわくしたのは、完璧なプランが予定されていた日曜日の前日の夕方〜夜で、一番幸福だったのは、そのプランが実行された日曜日の夜に「なんて幸せな一日だったんだろう🎶」という幸福度MAXの気持ちのまま眠ったこと。日曜日は、ただでさえ「次の日から仕事か…」というしゅんとした気持ちが隙あらば顔を出してくるハードDAYなのだから、その日曜日をどんな気持ちで終えられるのかは、翌週に響くくらい大切なポイントだと思う。

完璧な日曜日と言っても、その時の状況や体調、時期、環境によって何を快く感じるかは異なるし、最適解は人によっても日によっても違うけれど、たくさんの正解のうち今の我々にぴったりなひとつを見つけてしまいました。そんなベスト・オブ・サンデーを見事受賞した一日がこちら!

9:00 高尾山口駅集合→登山

午前中の明るさって特有の清々しさがある

春の気配をうっすら感じかけているこの季節に、朝日を浴びてゆるやかな登山。素晴らしい。ただ、一番の関門は、高尾山は意外と遠いし、起床時間は早過ぎるしで、早起きして集合場所に辿り着けるかということ。休日だからこそゆっくり寝たい(できれば昼まで…)と思うけれど、充実した一日にするには絶対に朝が早くなければならないという鉄の掟がある。今回も根性だけで老体をムチ打ってベッドを這い出しダッシュ高尾山口駅に向かったが、無事遅刻(すみません)

高尾山はコンクリ舗装の道しか歩いたことがなかったのだけど、それは王道の一番歩きやすい1号路で、他にも色々ルートがあるらしい。今回は自然を楽しみつつしっかり登山モードを味わいたかったので、若干難易度高めと思われる6号路のびわ滝コースにチャレンジ。小さい子どももいっぱいいて、ジェットコースターに並んでる時に小さい子を見て「あんな小さい子も乗れるんだからきっと大丈夫…」と勝手にパワーをもらうのと同じ現象が起きていた。

初おろしの登山靴、しっかり泥だらけに

まだかなり雪が残ってみんなツルツル滑っていて、「将棋倒しになって前のおじいちゃんおばあちゃんをうっかり殺しちゃいませんように…」ということだけ一心に祈って地面を踏みしめた。今年買いたいと思っていた登山靴、今だ!逃すな!と思って前日に神保町を練り歩いて、吟味した末にaddidasのTERREXシリーズを購入。初めて履くのに靴擦れしちゃわないか心配していたけれど、足のサイズぴったり、靴擦れなし、足首もしっかり固定、半分凍った雪の上を歩いても全然滑らない…!と、まさに運命の一足で、お買い物ドンピシャ成功体験にアドレナリンが止まらなかった。

全体的に歩きやすくて特にハードルもなかったけれど、終盤の階段地獄がめ〜〜〜ちゃくちゃ辛かった。何これ?!登山じゃなくて突然夏合宿の追い込み猛特訓させられてる?!と上がらない太ももを抱えてパニックになりながら登頂。

11:00 頂上で軽食

誰もいないよりも人がいた方が景色も賑やかで嬉しいね

地上で買ったコンビニのサンドイッチで休憩。本当は山頂で売っているビールや軽食を楽しみたいところだが、この後ビッグイベント(焼肉)が待ち構えているので我慢。山の稜線がとてもきれいだった〜〜。人がたくさんいてびっくり。大の犬好きの友達は、嬉しそうな犬がたくさんいることにキャッキャして、できるだけ犬の近くに席を陣取ろうとしていた。家族連れもカップルも友達同士もひとりで来ている人も(犬も)みんな嬉しそうなのが可愛くて、軽率に「人間みんな愛おしいな…」という気持ちになる。

11:30 突然のトレラン下山

個人的には6号路よりも3号路の方が自然が溢れてて好き

登りも山頂もゆっくりし過ぎたのか、時間に余裕を持って計画を立てたはずなのに、下山後半、気付いたら焼肉の予約に間に合わない?!といつものドタバタ展開で、突然のガチトレランスタート。下りは50分くらいかかるっぽい道のり(3号路→途中から1号路)を、30分くらいで駆け降りた。半分転がっていたかもしれない。靴がよかったのか空気がよかったのか、ずっと走っていたのに全く息切れせず、気管も辛くなく、これがゾーン?!という感じで清々しい汗をかいて無事電車に間に合った。

初めてのトレラン、高尾山の下りはかなり坂の傾斜がきついこともあって、下半身全体が筋肉痛すら待てずに限界を迎え、ぷるぷる小鹿モードで入店。せっかくなら太ももとかお尻を鍛えられたらよかったのに、完全に前もも増強一択だったのが無念…

15:00 焼肉とビールで喜びの酒池肉林@焼肉ヒロミヤ

くうぅ〜〜〜!!

暖かさと走った疲れで電車で爆睡してから、念願の焼肉ヒロミヤへ。ずっと行ってみたいと思っていて、予約は15:00の枠しか取れなかったのだけれど、そのおかげで登山→焼肉という素晴らしい日程を組ませてくれてありがとう。飲み物(アルコールもノンアルも)とごはんはセルフで飲み放題食べ放題、コース一本勝負でかわるがわるお肉たちが運ばれてくる食欲の楽園。

ユッケもタンも最高に美味しかった…

色んな部位のお肉を、生のピーマンに巻いたり、大根おろしで食べたり、卵黄につけたり、多種多様なタレや食べ方で楽しめて、舌も脳内も小躍りでもはやサーカス状態。(想定外に下りがハードな)登山を終えたボロボロの体に、ビールと肉の脂の染みることよ……

硬めの白米がおいしすぎて、不覚にも2杯も平げてしまったせいで、近年にないくらい本っ当にお腹いっぱいになった。締めにカレーも冷麺出てきて、どこまで我々を喜ばせるんですか…?という気持ちで幸か不幸か腹十二分目まで到達。

18:00 銭湯でさっぱり🎶

友達と、この上なく美味しいお肉とビールを楽しみ、いかに今日という一日が素晴らしかったかを心ゆくまで語り合い、17時過ぎには解散。別の友達に、この日がいかに充実した日程だったかという話をしたら「ずるずる夜まで一緒にいないで、その時間に解散できるのが素晴らしいね」という独特な観点でお褒めの言葉をいただいた。

公式画像、佇まいが良すぎる

「今日は絶対登山後に銭湯で〆る」と決意しており、迷わず有言実行(前日眠る前に、明日帰りに銭湯に寄ったら、さらに素晴らし過ぎる日曜日になっちゃうんじゃないの…?と閃いた時の興奮よ)森下の常盤湯、リニューアル後は初めて行ったけれどすごく綺麗になっていて、そんなに広くないスペースなのに高濃度炭酸泉・寝風呂・シルキーバスの3種類のお湯が楽しめてすごく満足度が高かった。今度はゆっくりサウナも入ってみたい。キャンプや登山の後に温泉で汗と汚れをさっぱり洗い流す時の生まれ変わるような気持ちよさ、かなり何物にも変えがたい。そのまま早めに帰宅して、おうちでゆっくり明日の支度をして、日曜日を終えた。

一応わたしの誕生日祝い!ということでお手紙をもらった
日頃から手紙を書けるってとっても素敵だね…

総括

数え切れないくらいの休日を過ごしてきたけれど、遠いところまで旅行に行かなくても、予定の立て方ひとつでまだこんなにわくわくして楽しい気持ちを味わえることがとっても嬉しい発見だった。遠足の前の夜の眠れないほどの興奮を思い出す、いつもは辛い早起きもなんとかこなせちゃう朝、たくさん動いて食べて笑って、童心にかえった完璧な日曜日。週末、まだまだ伸びしろあるぞ!