2024年6月記

もうちょっとこまめに日々のあれこれを記録したいな〜〜と常々思っているのだが、気付くと記憶もあやふやなまま1ヶ月が終わっているという摩訶不思議。もう上半期も終わるというのに、なんだか何もしてないし何も変わってないな…と自信を失いそうになっちゃうけど、まあそんなものはいらんのだった!

 

今月の主な出来事

蚊との壮絶な死闘 in 2024

何もしてないとはいえ、さすがに今月の振り返りの一発目が蚊の話って生活がささやかすぎでは?と思いつつ、今月のNo.1強い感情=蚊への憎しみなので仕方がない。

出社したある日、その1日だけで両足に10箇所も蚊に刺され(しかもデカめ)、あまりのかゆさに血走った目で閉店間際のドラッグストアに駆け込んで、迷いなく棚で一番高いムヒを鷲掴んで購入。

どこでそんなに刺されたかは定かではないのだが、ある夜に家を入ろうとしたら、自分の家のドア横の壁に忌々しくも這いつくばる蚊を3匹ほど発見!即座に、明確な殺意で文字通りの必殺仕事人として腕をふるった後、スパイダーマンのポージングで、外廊下の壁をフロアの端から端まで舐めるように目を凝らし、なんと15匹ほど(😭!)の蚊を天国に送り込みました…。ヒーッと叫びながらの決死の作業だったが、側から見たらわたしこそがあまりにも狂人。

そこから毎晩同じ闘いを繰り返して今日に至ります。毎日相当数を葬っているはずなのに毎日大量の蚊が壁にいるってどういうこと?と諦めたくもなるが、決して投げやりにならず、草の根運動で日夜蚊と戦い、そしてその親族とかご近所さんにも「あそこはやばいらしい」と噂のホットスポットにさせて間接的にも蚊を敬遠。そしてわたしの家から半径10mの範囲の蚊を殲滅させる、それが目下の目標です。同じフロアに住んでいる同期にこの顛末を話したら「別に頼んでないよ?😀」と言われたが、この街の治安は人知れず俺の右手にかかっているので…。

そんななか、これいいよ!とおすすめしてもらった救世主 a.k.a キンチョーの蚊取りスプレー。部屋に1プッシュするだけでOKとはいえ、楽すぎて半信半疑で使ってみたら、なんと初めて使った次の日、早速床に落ちている亡骸を発見!あまりにも仕事ができすぎる。キンチョー、本当にありがとう…(ちなみにPRなどではないです)

 

梅雨の中伊豆キャンプ

同期女子4人で中伊豆キャンプ。前回はタープに苦戦して優しい人々に助けてもらったのだが、今回はみんなの知恵(と、YouTubeの解説動画)を結集させて、無事テントもタープも建てることができた。日々前進🎶

前回:人々の優しさで立っているタープ

今回:我々の愛と勇気で立っているタープ

梅雨なことをすっかり忘れてスケジュールを組んでいたため、しっかりと大雨!夜通し聞こえる、テントを雨が打つ音もなかなか乙なもの…と言いたいところだが、雨音はやかましく、閉め切ったテント内は脅威的な高温多湿と、かなり苦行に近かった。

友達がお酒を冷やすバケツに紫陽花を添えてきてくれた、風流じゃん…

とはいえ、わたしはキャンプ飯と次の日の温泉のためにキャンプに行っているので、どんなに湿気や汗にまみれて不快であろうとも「明日の温泉をより気持ちよくするため…」と唱えながら耐えた(ちなみに寝ている間にしっかりブヨに刺されて後日涙した)

にんにく微塵切り職人として懸命に働いた

 

そして出来上がった、今回のキャンプ飯はこちら🎶

赤海老のアヒージョ、焼きとうもろこし

なす・ハム・チーズのボロネーゼ焼き

ブロッコリー・なす・エリンギのアヒージョ

エリンギのバター蒸し・精肉店で買った牛串

キャンプはステーキ肉を焼かないとはじまらんのよ

〆のペッパーライス

同期たちがあまりに仕事ができすぎて、特にノープランだったのに気付けばこんなにお腹いっぱいの品数ができあがっていた。4時間くらいひたすら作って食べて飲んでいた。野生への回帰。

そして、友達の誕生日を祝うためにサプライズライト点灯

さらにバースデーパンケーキ製作

わたしは人知れずこのライトを用意して(全然電池がセットできてなくて苦戦)、パンケーキのトッピングを買って、刺すタイプのHappy Birthdayもダイソーで購入して、と暗躍した。キャンプ、かなり忙しい。

翌朝はホットサンドとコーヒーで一服。そして後片付けして、温泉に寄って東京へ。

 

母と明治神宮岡本太郎記念館太田記念美術館

上京した母と文化的な休日を過ごした。もう東京にも10年くらい住んでいるのに、明治神宮は初めて入った。東京のど真ん中にこんな自然が溢れているのかと、今更ながら感激!ものすごく日差しの強い暑い日だったけれど、樹々のおかげで涼しく快適だった。緑ってすごい。

ちょうどシーズンだった菖蒲の花を見れた。明治神宮の御苑や釣りができる池などは明治天皇昭憲皇太后に贈ったものらしく、スケールが違いすぎる。明治神宮のおみくじは、吉凶ではなく明治天皇と皇太后が作られた歌がもらえる。めちゃくちゃ歌を作られていたようで、流石にすごい教養だな…とまるで教養のない感想を抱いた。

大学生の時ぶりに岡本太郎記念館も再訪。こんなに狭かったっけ?と思った。にょきっと2階から覗く太陽の塔的なもの、生きているみたいでちょっと怖いけど可愛い。

その姿だけでメッセージ性が高すぎる一本松

 

静岡旅(新富士富士宮

留学時代のスウェーデンの友達が日本に遊びにきたので、静岡に週末旅。友達が富士山を見たい!と言っていたのもあって選んだのだが、残念ながら1泊2日丸々どんよりとした厚い雲に覆われていて、富士山のシルエットさえ見ることができず無念。実は前回彼女が来日した時も同様に河口湖の方へ行っていて、その時もまったく同じ天気で、結局一度も富士山見れず!さすがにわざわスウェーデンから来ているというのに富士山運がなさすぎてわたしが申し訳ない。

富士山観光センターの建築が素敵だった(今回の唯一の観光スポット)

さらに、車必須のエリアにもかかわらずレンタカーを借りなかったものだから、どこに行くにも雨のなか片道徒歩30分歩き倒すという、強行遠足か…?って感じの行程で重ね重ね申し訳なかった。

 

とはいえ、帰りに観光センターでこちらをゲット🎶

タクシーの運転手さんに教えてもらった、天気が悪くて富士山が見れなかった時にもらえるというべっぴん証明書。 富士山の神様=コノハナサクヤヒメが、美人には嫉妬して顔を隠しちゃう、というのがその由来らしい。男性は男前証明書がもらえるとのこと。おちゃめだし、富士山が見れなかったならせめて、という心遣いが素敵だな〜〜。

富士宮焼きそばが大好きなので、自分にカップ麺を2種類お土産で買った
個人的には右のマルちゃんの方が美味しかった(しかも右の方が安い)

 

今月の美味しかったもの

房家のランチコース(日本橋

chu!食べかけでごめん🎶

猛烈に冷麺が食べたくなって、ちょうど週末ごはんを食べる約束をしていた友達に打診したら「そろそろ光ちゃんが冷麺食べたい季節だよなあと思ってたよww」と言われて笑っちゃった。冷麺周期を把握されてる…?

ランチコース、肉刺しの前菜もついて、お肉も上等で、締めの冷麺もコシがあって美味しいうえにサイズもしっかり!という、文句なしの名店で超気に入ったのでまた絶対に行くぞ!

 

田子の浦港 漁協食堂(静岡県

生しらすの沖漬け+卵黄の赤富士丼。間違いないようがない。生しらすはぷりぷりで、苦味がなくて、いつまでも食べたいくらいの美味しさ。

 

HOPPERS(兜町

ずっと気になっていたスリランカ料理の有名店。ピリ辛くらいまでならOKのわたしとしては、全部かなり辛かった!でも面白かった。新しい扉。

幼馴染のお母さんが昔長くスリランカに滞在していたらしく、その名残(?)で、どれだけ家族に反対されようと、現在進行形で、外でインドカレーを食べるときは絶対に手で食べて店中の視線を釘付けにする、という話があまりにも好きすぎて、最近はもうカレーを見るたびに微笑んでしまう。しかも週2〜3でカレーを食べに行き、その生活をもう20年ほど。そのたびに手で食べて、周囲の人々の度肝を抜いていると思うと面白くて仕方ない(しかも田舎で)。そろそろ地元の有名人として取り上げられるのでは…?

 

WALL(青山)

上京した母が雑誌で見つけてきたお洒落スポット。入口がめちゃくちゃ分かりにくい、奥まった洒落たお店なのだが、何よりの目玉は、パトリック・ブランというフランスの現代美術作家が出掛けた「バーティカル・ガーデン」という壁面の植物が一面に広がっていること。それを鑑賞しながら、お昼はランチやカフェメニュー、夜はバーとしてお酒を楽しめる。

お店のお洒落さもさることながら、魚介の旨味がこれでもかというほど詰まったトマトベースのリングイネと、あまりに柔らかいビーフシチュー!(母が「豆腐みたい」と言っていた)価格もそれなりなのだが、ランチが本当に美味しくて嬉しい驚き。

 

つじ半(日本橋

知らない間に日本橋にも店舗ができていた。もはやソウルフード

 

CICADA(表参道)

友達の婚約祝い、先輩と「一生に一度だから素敵なお店を予約しなければ…」と探して予約した噂のCICADA。噂のとか書いてみたものの、わたしは有名店なことを全然知らなかった。お店はお洒落で素敵だな〜〜という感じだが、残念ながらお料理はそこまではまらず…。ただ、クリームソースの海老と空豆のショートパスタが抜群に美味しかったので終わりよければ全てよし。

 

Rojiura Curry SAMURAI.(下北沢)

昔は神楽坂の店舗によく通っていたのだが、もう遠くなってしまったので下北沢に行ったついでにここぞとばかりに食べてきた。トッピングを欲張りすぎてフードファイターみたいになってしまったうえに、昼からビールも飲んでしまった。スパイスの複雑な香りというよりは、かなりシンプルに、旨味で勝負!という姿勢が好き。

 

iki Roastery & Eatery(清澄白河

清澄白河といえば、なiki Espressoの新店舗。そういえば前クールの『ナインボーダー』でもかなりがっつり使われていた。朝ごはんにこの値段?!?という感じの価格設定なのだが、カフェラテもパンもサラダもしっかり美味しくて満足度が高い。

 

Venchi(日本橋

二十数年も生きると、ジェラートを2種類選ぶときは、重めのクリーム系×フルーツのさっぱり系が吉、というライフハックが身に付いている。チョコチップとマンゴー、どちらも大満足の美味しさ。しかも、カップの内側にチョコチップがみっしり張り付いている、罪深いカスタマイズをしてしまった。次回もしちゃうかもしれない…。

 

伊達の牛たんの芯たん定食(東京駅)

まあまあお値段は張るのだが、定食の構成、座席の居心地の良さ、なぜかいつも空いている店内…と、都内の牛タン屋さんのなかで多分一番気に入っているお店。一緒にこの定食を食べてから牛タンに目覚めた従姉妹が、かなりの数の都内の牛タン店を回ったらしいが、結局ここが一番美味しかった、と言っていたのでぜひ信頼してほしい。

 

今月買ったもの

NIKE エアリフト
←足の甲を覆うタイプの靴下 覆わないタイプの靴下→

ある日突然「エアリフトが欲しい…!」という気持ちが迸り、めずらしく物欲きてる!いいぞ!この機を逃すな!という強い気持ちで雨の中はるばる買いに走った(物欲はすぐに萎むので…)

スニーカーとサンダルとメリージェーンの中間って感じのいいとこ取りでとっても気に入って、タイミングを選ばずにいつでも履いている。足の指をちゃんと使っている感覚があって、とても歩きやすい。難があるとすれば足袋型の靴下の供給が追いつかないことくらいなので、早めに買い足さねば。

 

壁に飾るポスター

先月の日記で、アートバーで描いた自作の絵を壁に飾るアラサー女性の自己肯定感高すぎ問題について触れていた矢先、unicoでこのポスターを見かけて、一度は買わずに帰宅したものの、やっぱりあれ可愛かったな…と思い返して再度お店に出向いて購入!

タイトルは「HOLD YOU」というらしい。壁に飾る絵やポスターは今年買いたいもののひとつでずっと探していて、ただいくらネットで探してもお店で見ても、素敵なものはたくさんあるのに、どれもしっくりこず。この作品は、自分でもなんだか分からないけれど、絵も色味もまろやかで優しくて、自分の家を思い浮かべた時に、そこにあって欲しいな、と足りないピースに思えたので、えいやっと買ってみた。

ただ、フレームが原品限りで傷がついていて買えなかったので、サイズがあう額縁を買うのに横着してまだ飾れていない。7月中には飾るぞ…!

 

今月の映画・本・音楽など

近藤聡乃『A子さんの恋人』

わたしが好きなインターネットの人々がみんなこぞって好きなA子さん、満を辞して大人買いして一気読み!恋愛の話だと思っていたけど、同時に自分でもどうしようもできない執着とか才能とかの枷と、長い時間をかけて折り合いをつけて、自分の道を選んでゆく話でもあった。最終話、物語の運び方がすごく映画的でびっくりしちゃったし、泣いちゃったよ。

これも先月の日記で、東京タワーが出てくる物語はたくさんあるけれど、スカイツリーが舞台の話って全然なくない?と書いていたら、早々に出会ってしまった。しかも東京タワーからスカイツリーに引導を渡すような、これ以上ない粋な使われ方。もしかして、スカイツリーが出てこないんじゃなくて、単にわたしが令和のエンタメについていけてないだけ…?

aurorai.hatenablog.com

 

『不適切にも程がある!』

見ておけばよかったな…とずっとうっすら思っていたドラマを見ようの回、第3弾(第1弾は『獣になれない私たち』、第2段は『ブラッシュアップライフ』)。放送当時Twitterでかなり叩かれて、「クドカンはアップデートできていない」的なクドカンアンチ言説をかなり見かけた覚えがあり、どれどれ…という気持ちもあったのだが、個人的には最後まで笑って泣いて、楽しく見終えた。

わたしも割と体育会系というか古い価値観にある程度浸ってきた自覚があるので、このドラマの激しく非難されるほどの問題点を笑って逃してしまっているのかもしれない。Twitterで「良くも悪くも、クドカンはどこまでも”情”の人」というポストを見て、なるほどなあと思った。

 

このドラマを見て、寛容と関心は対極にあるのかもしれない、ということを考えた。関心がなければ、なんだっていいのだから、寛容である(もしくは寛容なふりをする)ことは比較的簡単だけど、その対象が自分の身近な物事だったり、関心のある領域だったりすると、細かいことが気になって、私情も入って、ついつい寛容でいられなくなったりする。つまり、対象との距離と、自分の関与度の問題。

昔、兄が「俺よく優しいって言われるけど、興味がないだけなんだよな」とめずらしくぼやいていたことがある。わたしもかなり近い傾向があるけれど、その時はそんなことを考えたこともなかったので、なんだかドキッとして印象に残っている。関心を持つのは、自分の心も時間も熱量も使う行為で、寛容であることよりも温かいような気がする。

 

『アンメット』

見ておけばよかったな(中略)の回、第4弾。今回は世間の熱が冷めやらぬうちに追いつくことができたのでエゴサが捗りました。

すでに言われ尽くしているけれど、本〜〜当に素晴らしいドラマだったね。大きな事件とか出来事じゃなくて、ひとりひとりの感情の機微と演技に毎話泣いていた。瞳のほんの少しの揺れとか涙腺とか指先に至るまで、演技が上手いというよりそこにその人が息付いている感じ、本当に役者さんってすごいな…と惚れ惚れした。

劇的なことが起こらなくても(まあ起きてもいるのだが)、恋愛だけに止まらず、人と人が心を尽くすって、こんなに美しいんだ、ということを再確認させてもらった。