2024年3月記

確実に春が忍び寄っていることを日々肌で感じていた3月。やわらかくて温かい空気と光、空が青くて心躍って、用もなくお散歩したり遠出してみたり自分の中で最も愉快な部分が躍動していた〜〜! 

今月の主な出来事

突然モルック大会に出場

Amazonで購入したモルックを抱えて同期4人で湖畔に降り立ち、土曜日にそこらへんの芝生で猛練習→日曜日に大会出場という、本気なのか舐めているのかよくわからない強行遠足を敢行。モルック、気軽なのに奥が深くて盛り上がってとっても楽しい。ただ、本当〜〜に疲れないし、スポーツやってる感はない!

モルックには3回連続エラー(=1本も倒せない)だとそのセットを落とす、というルールがあるのだが、そのもはや本筋とは関係ない足切り的なルールに足元を掬われまくり、ほぼ全敗。1回だけ、某お笑い芸人さんファミリーと巡り合い、2セット先取のところ、我々が3エラーで1セット目を落とす→相手が3エラーで2セット目を落とす→さらに相手が3エラーで3セット目を落とす、という血で血を洗う世紀の一戦に辛勝し、初勝利を刻んだ。

祝杯(?)をあげた焼肉屋がまさかの現金のみ
全員の有り金をかき集めてヒリヒリ電卓叩いた
2週連続花見族:①代々木公園

まったく桜は咲いていなくて、あちゃ〜〜気が早すぎたか〜〜という感じだったが、同じく気の早すぎる人々がかなりの数集結して、各所で宴会が開かれていた。あるグループは、輪の中心にバケツを置いて、花屋で買ったであろう桜の枝々(ちゃんと咲いていた!)を挿してセルフ花見をしていて、誠に愛すべき花見族の景色。

・早起きして買ったアサイーボウル的なもの
猿田彦珈琲のカフェラテ
クリスティアーノのエッグタルト
2週連続花見族:②大隅公園

築地やまので最高なお弁当を買って、自転車を爆走して浅草に参上し、春うららな休日に友とピクニックという素晴らしい昼下がり。前日は春の嵐で、友達が自転車を漕ぎながら、最近知ったという美しい日本語を教えてくれた。

「催花雨」春、早く咲けと花をせきたてるように降る雨。

とはいえ、またもや桜はほぼ咲いていなかった〜〜あちゃ〜〜(二度目)自転車のおじいちゃんが「そこの橋渡ると咲いてるのが一本だけあるよ!満開の桜はここから6km行けば見れるよ!」と興奮気味に桜情報を教えてくれた。おじいちゃん、6km先に桜探しに行ってたの?!もしかして、そうやって毎年チャリで春を捕まえにいってる?!

わたしの今年のお花見は2回とも不発に終わったけど、諦めずに来週も見に行く予定。3月は、花見というか枝見、というかもはや下見だったのかもしれない…

耳鼻科で花粉症の薬デビュー

2月に受けたアレルギー検査でスギ花粉持ちを裏付けられたことに背中を押され、積年の怠惰でもう動かないと思われた重い腰をようやく持ち上げ耳鼻科デビュー。こりゃ〜〜すごいね!みんなが病院に行けというのがよくわかった。今月一番の感動と言っても過言ではない、ほんと文明の利器すぎる。来年からも絶対耳鼻科に行くぞ!

春の風に押されて夢の島サイクリング

はじめて春の匂いを感じた休日の午後、夢の島なる素敵な名を冠した最果てまで全力サイクリング!16時過ぎに着いたからか、だだっ広い公園なのに人はまばらで、ほんとに夢の島に置いてきぼりみたいだった。

芝生に寝転んで広い空を見た。視野の端から端まで空が広がる気持ちよさ、ただただ一言「これだ〜〜」という気持ち。たまにチャレンジするのだけれど、東京で視界に空だけをおさめることはとても難しい。人間の生活、かくあるべき…。なんだかめちゃくちゃ心がHP回復した。目も突然の栄養分にびっくりしたのか、凄まじい勢いで飛蚊症を発症。

鳥や飛行機の輪郭が絵みたいにくっきり映えていた
村上春樹ライブラリー・安西水丸

念願の村上春樹ライブラリーにようやく上陸。白と木を基調とした気持ちのよい空間で、すごく広いわけではないけれどもゆっくりできる場所がそこら中にあって、学生時代にあったらたまらんな〜〜と思った。丸く囲いのついたソファーで2冊読んだ。この秘密基地感、居心地が良すぎて家に欲しいくらい。

ちょうど安西水丸展をやっていて、楽しく拝見した。スノーボールとか絵付とか海外土産の置き物とか、写真を撮り忘れたことを現在進行形で後悔しているくらい、安西さんの私物のコレクションがわたしと趣味が合いすぎていて、心の中で熱烈に水丸氏と握手。ビビッときたものに出会った時の高揚感とか、気に入ったものを大事に集めてコレクションしたんだな〜〜という愛とか楽しむ気持ちが物を通して伝わってきて、それがとてもよかった。

かわいくていっぱい買っちゃった!
社会人になって初めて自分で仕事を決めた

いや〜〜〜これは快挙。とても快挙。昨年末から地道に続けていた自主提案が実り、7月に大きな仕事が決まった。4月にまたひとつ年次を重ねる前に、初めて自分の仕事を決められて、一歩ステップアップできた感じがすごく嬉しかった。まあここからが大変なわけだが……このしみじみとした達成感を忘れないでいたい。

健康診断で5kgの増量判明

体重が景気良く鰻登りを続けていて留まることを知らない。どこまで行くんだろう…自分で自分が怖いよわたしゃ…。健康診断の係の方に「結構増えてますが…こちらの数字で合ってますか…?」とかなり気まずそうに聞かれて申し訳なかった。そろそろ本気を出したいところだがどうだろうか?

今月の美味しかったもの

ムーガタ(湯島)

サークルの先輩&友達と定例会。前回集合した時に先輩の口から発せられた謎の言葉“ムーガタ”。まったく馴染みのない魅惑的なワードに誘われ、先輩激推しの湯島のお店に突撃。

ムーガタはドーナツ状の鍋を使った料理で、中央で焼肉+周りで野菜や海鮮をしゃぶしゃぶするという欲張り二毛作に加えて、時間が経つと真ん中で焼いたお肉の脂がしゃぶしゃぶのスープに溶け込んでさらにパワーアップする…という、鬼に金棒の暴れん坊システムなのである!ごま油と出汁の旨味たっぷりのスープが脳を直接刺激してとってもおいしい。香辛料なのかハーブなのか、あのすべてのタイ料理に共通している”タイの後味”がどうしてもあまり好きになれないのだけれど、タイ料理が好きな人って本当に好きだし求心力すごいよな〜〜と常々思っていて、その力量を見た気がする。タイの食欲、侮れない。

みんなそれぞれの生活を楽しんでいて嬉しかった。友達は独学でピアノを始めていた。20代のうちに47都道府県制覇するのが目標らしい。先輩は理系の大学院を出てから医学部に編入した異色の歩みの途中で、もう現場での研修が始まるらしく、時が流れるのは本当に早い。

麺爺(早稲田)

わたしのソウルフード、麺爺の白 麺増量おろしにんにく…。晴れの日も雨の日もわたしと共にあった麺爺、あの頃と同じ味で同じBGM(ディズニーとここ以外では聞いたことのない、パーク内でかかっている音楽)が流れていて、もう胸がいっぱいすぎて言葉を失ってしまったよ。麺爺よ、永遠であれ…。

Truffle Bakeryの生搾りクリームパン(門前仲町

偶然通りかかった時に、賞味期限5時間の名物クリームパンが残っていたので買ってみた。“生搾り”という名前に偽りのない、フレッシュで軽やかなミルク感を感じられるカスタードクリーム!こってりしすぎていなくて、でもしっかり旨味があって、幸せな気持ちになった🎶

セブンイレブンのバナナミルクスムージー

これも偶然セブンで見かけて、バナナミルクが好きなので試しに買ってみたら大当たりだったスムージー。美味しすぎてこのままではまずい(主に体重面)これがそこらじゅうのセブンで買えるって、軽率に日本を誇りたくなってしまう…。小さい頃、バナナと牛乳とはちみつと黒ごまをミキサーにかけた、かなり罪なバナナミルクを母に作ってもらうのが好きだったなあと、温かい思い出が蘇った。

茶洒 金田中(表参道)

ここは京都か?!と見違えるほど清らかで品のよい和カフェ(めっちゃ混むけど)全然違うのを頼もうとしていたら、お店の方から「いま皆さんは苺大福を食べに来られているんですけど、、本当にいいんですか?!もう今年分は終わりますよ…?!」と言われ、それなら…と簡単に寝返って頼んだ苺大福、大正解〜〜!自分で求肥にあんこと苺を包むタイプの苺大福、上品な甘さのあんこと熟した苺が癖になる美味しさに感激。店員さんありがとう、来年も食べに行きます。

今月買ったもの

Ballariniのフライパン

使い勝手がよくて気に入っていたフライパン、Amazonで安くなっていたので全く同じものに買い替え。使い慣れすぎて気付いてなかったけど、比べたら全然見た目が違うし、熱伝導もなんか違うし、あといつの間にかコーティングが完全にサービス終了してた。熱いまま水かけたりしないようになるべく気をつけていたつもりだけど、丸1年でこうなっちゃうってわたしの使い方どうなんだろう…?と反省しかけたが、先代も新しいのも2,000円以下で買えたので、1年で2,000円ならいっか!と思うことにした。

今月の映画・本・音楽など

大白小蟹『うみべのストーブ』

会社の昼休みに、本屋で試し読みの1話を読んで鷲掴みにされてそのまま購入。いや〜〜こんなに心奪われた漫画はひさしぶりかもしれない。一話一話、設定も世界観も描き方も着眼点もおもしろい上に、よく身に覚えのある感覚や感情が描かれていて、すごいとしか言いようがない。その感性にジリジリしながら読んだ。

目の前が光って見えるような、はっと何かに気付くような時。どの話でも、そういうここぞ!っという瞬間を1ページとか見開きまるまる割いていて、それがよりその時々の感情を印象的にしていた。

たとえば「雪子の夏」、夏という季節そのものをこんなにきらきらと美しく描けるってすごいよ…。そして、それを描くためには雪女の目線から描けばいいんだ!という発見。「ああわたし、いまこの瞬間のこと一生忘れないだろうな」ってふと思う瞬間って誰にでもあると思うのだけれど、そういう刹那のきらめきが詰まっていた。わたしの拙い言語化能力では到底この漫画の素晴らしさは語りえないので、ぜひ多くの人に読んで欲しいなと思う。

犬ヶ島

犬ヶ島/吹替【ウェス・アンダーソン監督】 | 洋画の動画配信はTELASA(テラサ)-見逃し配信&動画が見放題

2月の日記に書いた『ポケモンコンシェルジュ』や『リラックマとカオルさん』に引き続き、わたしはクレイアニメが好きなのかもしれない。しかもウェス・アンダーソンの日本擬態アニメ、ご褒美すぎる…。めちゃくちゃ好きでした。気になる部分はあるにはあるのだけれど、それすら含めて最後まで夢中だった。すべての涙の表現が素敵すぎる。

アニメ『葬送のフリーレン』

なぜ私たちは『葬送のフリーレン』に共感するのか?普遍性を宿す“看取る”側の物語 | コンテンツLOVERメディア U-NEXT SQUARE

あんまりアニメの鑑賞数は多くないけれど、過去見たアニメの中でかなり上位でお気に入りの作品になった気がする。何があんなによいのだろうか…説教がましくないのに、心の機微や大切な感情がすとんと心におさまって、黒く渦巻くものが浄化されていった。メインキャラ全員が、その世界観通りにきれいに響く声の人を採用しているのも大きい気がする。エンディングのmiletの「Anytime Anywhere」も、この作品にぴったりの空気が漂っていて、曲単体で聞くよりもアニメのエンディングで聞いた方がよりいい曲に聞こえる不思議。

Netflixドラマ『LUPIN』シーズン1〜3

Netflixドラマ『LUPIN/ルパン』主演Omar Sy(オマール・シー)スタート|ルパン帝国再誕計画/『怪盗ルパン伝アバンチュリエ』漫画家 森田崇

3月に一番はまったドラマ。続きが気になりすぎて一瞬で見ちゃった。おっしゃれ〜〜だよ。なんかフランス語をわかりはじめた気すらする。最強で視聴者よりも上手で安定感のある主人公が大好きなので、ご多分に漏れずこちらも100点満点(特にシリーズ1〜2)エンドロールに浮かび上がる「OMAR SY」←名前すらもおしゃれすぎる。

『DUNE 砂の惑星 PART2』

映画『デューン 砂の惑星PART2』公式サイト

いや〜〜すごい映画体験だ…めちゃくちゃ疲れた…。そべてが壮大で神話的で、終わった瞬間、一緒に見た先輩と「疲れたね…」って言い合った。めちゃくちゃ体力を持っていかれるから金曜に見てよかった。いいスクリーンだったから、生理的に受け付けない音とのギリギリを攻める、異様で神秘的なハンス・ジマーの重低音が輪をかけて凄すぎて、床や壁が震えてた。

ゴーストバスターズ』シリーズ全5作

小さなマシュマロマンが大量発生! 映画『ゴーストバスターズ/アフターライフ』から特別映像を解禁 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

何の気なしでシリーズ全部見ちゃった。あのテーマソング、さすがに気持ちよすぎません?!?完璧な予定調和。もうこのテーマを聞きたくて見ていた節すらある。Who you gonna call? Ghost Busters!!

わたしは特に、2016年の女性版ゴーストバスターズと、2021年のゴーストバスターズ/アフターライフがお気に入り!特に後者は、二次創作か?!ってくらいの垂涎ファンムービーでついつい泣いちゃったよ…。フィン君、また超常現象もの出てるじゃん…。最新作も映画館に見に行ったけど、シンプルにあんま面白くなかった!残念!

マカロニえんぴつ「月へ行こう」
月へ行こう

月へ行こう

  • マカロニえんぴつ
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

去年あらためてマカロニえんぴつの魅力に打たれたのが、ラブシャで聞いた新曲「悲しみはバスに乗って」この歌があまりにも素晴らしくって、これまでとは一線を画す進化の痕跡に、もうどうなっちゃうんだよ…と思っていたら、今回も素晴らしい新譜が上がってきて感激しちゃった。この軽やかにどこまでも行けちゃう感じ、惚れ惚れするね…。