4月を振り返っている間もなく、もう5月中旬ってどういうことでしょう?はちゃめちゃに働いて、かつてない重責とプレッシャーと各所の板挟みからのストレスで胃がギリギリと音を立てるような日々だった4月。これからもっともっと楽になりたい、楽にしていきたい、という願いを込めて…
今月の主な出来事
3〜4月で計5回のお花見
今年は本〜〜当によくお花見をした!3月の日記に書いた2週連続花見に引き続き、週末に飽き足らずなんなら平日も、2024年の春は桜しか見てないのか…?というくらいよく桜を見た。計5回。このほんのわずかな開花期間を狙って、一緒にその刹那を狩りにいける友に恵まれていることは本当にありがたい。春に桜を追いかけるたびに、こんなに夢中にさせてくれる花、君くらいだよ…などと思う。




清春芸術村まで母とドライブ
ずっと気になっていた山梨県北杜市は清春芸術村に突撃ドライブを敢行。







東京で桜を見ようとすると、小さな公園でもぎゅうぎゅうに人が集まって、それはそれで愉快なのだけれど、ここは人はまばらで、空気がきれいで、時間が静かにゆったりと流れて、天国の予行練習みたいに本当に美しい場所だった。最もよい時期に行けてよかった。
両国駅の超餃子ステーションで餃子を焼く
両国駅の使われていないホームで机を並べて、冷凍餃子を焼いて食べるという、味の素がやっている面白プロモーションに参戦。こういう真面目な悪ふざけ楽しいよね〜〜。


体験としてはとっても面白かったし、たしかに簡単に羽付き餃子をパリッと焼けるんだけど、わたしはやっぱり、まいばすけっとで売っている1パック100円くらいの生餃子が一番美味しいと思うんだよな…。同じ意見の人に出会ったことないけど、羽根もできるし、にんにくガッツリきいておいしいし、安いし、何より超おいしくて、味の素にさえ超えられない壁。
仕事がはちゃめちゃに辛かった
3月に自分で決めた初めての仕事が動き出して、というか自分が人と仕事を動かしていかないといけなくて、ひたすらにもがいていた。自分がリーダーとしてチームを率いるのも、業務の領域も案件も進め方も、取引先も社内のチームも、ありとあらゆるすべてが初めてで、そこに答えはなくて、でも期待できる助けもそんなになくて、日々すべてが手探り。一挙手一投足に悩む日々、あまりに高い壁。4月はほぼ毎日22時過ぎまで働いて、24時間悩んで、本当〜〜に辛かった!
その重圧と各所板挟みのストレスと疲労が限界に達していた頃(当時は自覚すらしていなかったのだけれど)、ある晩22時過ぎに届いたご指摘メッセージを読んだ瞬間、なんとか紡いで保ってきた細い細い糸が「プツッ」とちぎれた音がして、バスタオルを抱えてわんわん声をあげて泣いた。文句言うなら全部お前がやれや!と思った。次の日、会社の最寄駅に近付くと涙が滲んで、会社のエレベーターを乗り換える間も涙が止まらず、フロアでもふとした瞬間に泣けてきて、なんかもう本当にどうしようもなかった。こんなこと、入社して初めてだった。
いまその状況が改善したかというとそんなこともないのだけれど、助けてくれない人に期待しすぎず、必要な人に助けを求めて、先を見据えすぎず(本番は7月で、先すぎて考えるだけで途方に暮れちゃうので…)その日その場所で最善を尽くす、そして失敗は次に活かす、苦い思いは引きずらない努力をする、もうそれしかないのだと悟りました…。やるかやられるか武士さながらの精神で誰のためでもなく日々戦っている。こんなモーレツOLになりたかったのかと聞かれると分からないけれど、この諦念と覚悟が4月に得た大きな収穫なのかもしれない。

上司とごはんを食べた時に、「嬉し涙だけじゃつまらないよ。嬉し涙も悔し涙も怒りの涙も全部同じ価値があると思う。どの職階でも常にPDCAを回すしかなくて、日々悔しくて、ああすればよかったこうすればよかったと思い悩んで、でも次に活かすしかない、これから先もいくつになってもそれは変わらないんだよ。」と言われた。苦しい思いをせずに得た喜びと、苦しみ抜いた先に得た喜び、後者の方がよりありがたく尊いものであることは簡単に想像できるけれど、喜びを強く感じるために血を流すわけではないよなあとも思う。…と、ここまで書いて思ったけれど、苦しまずに同じ重さのものを生み出せるはずもないのだった。
4月の好きワード大賞
- 横で満開の桜を眺める友だちの一言「ザ・キレイスト・イン・マイライフだわ…」
- 情緒のわかるギャル?
- イ・ジョンソクとIUの熱愛について「IUって昔からいない?」「…それBoAじゃない?メリクリじゃない?」「BoAだわ・・・メリクリだわ・・・」
- 従姉妹家の飼い犬の誕生日に、御年90超えの祖母が親族LINEでメッセージ「ナナおめでとう。たいへんだよね生きる事も でもみんなの為にもう少しがんばろう」
- おめでとう系のスタンプをみんなが送るなか、ひとりだけ重みが桁違う
- 0.3秒で叔母から「ばあばもね」と差し込まれてた、みんな瞬発力がすごい
今月の美味しかったもの
鷹匠(根津)

1時間くらい並んでやっと入れた。地味に初めて食べた田舎蕎麦、ざらざらした食感が面白かった。わたしはコシがあって、つるっと食べられる蕎麦が好きかも🎶昼からビールを飲んで蕎麦を食べるという贅沢。大人のよろこび〜〜〜!
久栄のメロンパン(月島)

絶対メロンパンの概念変わるから!人生で一番うまいメロンパンになるから!と熱い眼差しで道中語られ続け、ハードルをかつてない高みに持ち上げられて食べた久栄。そもそもメロンパンを小学生?くらいから食べていないけれど、カリカリの皮とふわふわの中身、たしかにめちゃくちゃ美味しかったわ…。だが、こんなにハードルを上げられると、どれだけ美味しくても自分の反応と感想が相手の期待に追いつかないことに気負いすぎて、本当に美味しかったのに「ワ〜〜!めちゃくちゃ美味しい〜〜!(棒)」となってしまって若干気まずかった。
クリスチアノ(代々木八幡)


ガヤガヤした街のバルの雰囲気と本場の料理がとっても居心地が良くて、本当にポルトガルにいるみたい。何を食べても美味しかった〜〜。特にこの大根のフリット!大根のほのかな甘みが香る揚げ餅みたいな感じ、かなり好きだ…。
アブラ学会(早稲田)

かつての我々のソウルフードことアブラ学会。学会で締めるために1軒目を調整したところが既にわたしたちが大人になってしまったことの証左のようで切ない。あんな重いのもう食べられないよ…もう美味しいと思えないかも…とか道中話していたのに、いざ食べてみたら相変わらず美味しかったし、ぜんっぜんペロリだった。青春の味、重め。
シンチェリータのジェラート(阿佐ヶ谷)

友達に誘ってもらって一緒に並んだジェラート百名店。蜂蜜が入った優しい甘さのミルクベースのジェラートに、つぶつぶのピーカンナッツの歯応えが楽しい「メルノワ」、さすが看板メニューというだけあって断トツで美味しかった!シンプルなフレーバーが美味しい名店もさすがだな〜〜と思うけれど、ここにしかない味を作れるのも同じくらい名店たる所以だな〜〜などと思う。
柳屋の鯛焼き(人形町)

実家へのお土産用に初購入。めちゃくちゃ並んだ…。薄皮パリパリ、餡は甘さ控えめでバクバク食べられるのがよいけれど、並んだ割に家族にもわたしにもあまりはまらなくて残念!
うちゅうビール(小淵沢)
ビールは泡がなめらかか味が苦いかくらいしか判別できない、何を飲んでもおいしいおいしいとなるわたしの凡庸な舌が、人生で唯一「こりゃ本当においしいわ…」と覚醒したのが、何を隠そうこのうちゅうビールなのである。

買えるところ、飲めるお店があまり多くないイメージがあるけれど、小淵沢の道の駅に常設でタップバーがあって、お土産も買えるし生ビールも飲めちゃう。直感で選んだ一杯、トロピカルなフルーツがぎゅぎゅっと詰まりまくった、ジュースみたいな果実の甘味とビールの爽やかな喉越しで、ただただ一言最高!(好き勝手にドライブした果てにビール飲んで帰りの運転を放棄する娘に、文句のひとつも言わずにこにこ付き合ってくれる偉大な母に感謝…)
今月買ったもの
A.D.S.Rのサングラス

昨夏よ〜〜うやく買ったサングラス(Zoff)を、シンガポールのgrabで痛恨の紛失をしてから早半年、GW前半に友だちと渋谷から表参道を練り歩きに歩き、今年の一本を買いました〜〜!去年はJINSとZoffくらいしか見ていなかったけれど、わたしは本当に井の中の蛙だったことを思い知らされた…。サングラスを探している人、渋谷から表参道を練り歩くと今のサングラスのトレンドとブランド覇権争いのすべてがわかるのでとってもおすすめです。
同じ形のベーシックなグレー単色と悩みに悩んだけれど、友達がこちらを激推ししてくれて、たしかにハッピーそうでかわいいな!と思ったので購入。本当は999.9のサングラスが一番似合ったのだがお値段が45,000円くらいして、ワンシーズンで1個しかないサングラスをなくした人間が買っていいものじゃない…と泣く泣く断念。友達とショッピングすると、自分では買わないものや自分も知らない発見があってありがたいし楽しい〜〜!
今月の映画・本・音楽など
Netflix『ポップスが最高に輝いた夜』

"We are the world"を収録した現場の興奮と感動が伝わる素晴らしいドキュメンタリーだった。1980年代の音楽界のアベンジャーズ集結、この一晩をカメラに残していたことがすごい。圧倒的輝きのマイケル・ジャクソンの美声、ダイラナ・ロスが収録後に最後まで収録部屋に残って「終わってほしくない」と泣いたという、ピュアの塊みたいな愛おしいエピソード。
ドキュメンタリーを締めるラストのライオネル・リッチーの独白、少しさみしくてリアルですごくよかった。この一晩があまりにも輝いていてそれまでの人生の他すべてが翳って見えたこと、もう多くの人がこの世にいないこと。それにしてもこれは本当に大変な仕事だっただろうなあ、自分が制作側だったらと思うと本当に胃が痛い、絶対やりたくない!
『SUITS』シーズン1

英語を勉強する人におすすめの海外ドラマ、よく言われるのが 『フレンズ』と『SUITS』の双璧なような気がするのですが、わたしもついに見始めました〜〜。法廷ものは安定に面白い!漫画でも映画でも、圧倒的強さときらめきの主人公がちやほやされるのが大好物党代表なので、例に漏れずハーヴィー(左)にメロメロです。
が、シーズン1は楽しく見たのだけれど、シーズン2から状況どんどん悪くなるわ、過去も敵も強大で深刻すぎるわ、ハーヴィーは毎回追い詰められるわ…という感じで全然見進められてないことをここに白状します。あと、シーズン9まであるという事実が、果てしなさすぎて潜在的に億劫になってる節ある。そんなに見たら見終わる頃には弁護士になっちゃうよ…(ならない)
安野モヨコ『還暦不行届』
エヴァファンというわけでもないのだけれど、なぜか庵野秀明&安野モヨコ夫妻に何かの引力で惹かれ続けていて、前作『監督不行届』も楽しく読んでいたので、本屋で見つけて嬉しくて即買い!前作はエッセイ漫画、今作は活字のエッセイ。相変わらずとっても面白いのだけれど、これまでの苦悩とか乗り越えてきた困難とか、楽しいだけではない部分も垣間見れてよかった。
結婚してお風呂が好きになった監督がミサトさんに言わせた「お風呂は命の洗濯よ」。実感のこもった、とても好きな言葉。この言葉が出てくる、お風呂に関するエピソードが特によかった。お風呂に浸かっていると思い出してしまうもの、抜けていくもの、両方あるよなあと思う。
ちょうど2年前の夏、22時に仕事を終わらせて疲労困憊の体で深夜の銭湯に行った。ようやく着いたと思ったら発注先から急ぎの電話が来て、銭湯の外の真っ暗なベンチでPC開いて、泣きそうになりながらメールを送った。疲れと苛立ちと余裕のなさで、この上なくむしゃくしゃした気持ちでやっとの思いでお湯に浸かった途端、嘘みたいにほわ〜〜〜って嫌な気持ちがお湯に溶け出して、さっきまでのネガティブな気持ちが全部どこかに消え去って、狐につままれたみたいで自分でもびっくりしたことがある。溶け出した嫌な気持ちに色をつけたら、お湯に流れ出ていくのがはっきり見えていたんじゃないかと思う。
これからも日々の生活や仕事で辛い時は、忙しさゆえにそんな余裕ないと思いがちだけど、そんな場合じゃないからこそ無理にでも銭湯に行って唱えようと思う。お風呂は命の洗濯よ。
