次なるベストファンデ探しの旅
前回のファンデ探しの旅から早くも約1年、ついに底ついた前回チャンピオンのIPSA。当初の感想通り、軽やかで伸びのよい気持ちいいファンデで最後まで大満足だったのだが、行くぜさらなる高みへ…ということで、次なるときめきファンデ探しの旅へ。
とはいえ前回でめぼしいものはかなり試したうえに、気付いたらIPSAが寿命を迎えていて猶予がなかったので、今回の旅路は一千里のショート版です。
昨年と変わらず、わたしのスペックは脂性肌のインナードライで、薄肌で、つやっぽい仕上がりが好き。今回も某三越を練り歩く腰低め声小さめのサンプル乞食となり、前回サンプルの用意がないと振られた心残りのNARSとRMKの新作にチャレンジ。GIVENCHYの新作は信頼している友のおすすめ。
RMK リクイドファンデーション フローレスカバレッジ プラス(★★☆)

昔からずっと最前線にいるのにずっとときめけないフローレスカバレッジ。前回も通常版を試していまいちピンとこず、今回の新作は「ブラックコーティングパール」なるもの配合で、角度が変わると色が変化し、高い部分は明るく&低い部分は暗く見せる、という謳い文句に惹かれてめげずにチャレンジしたのだが、今回もわたしの肌ではあまり実力を発揮できなかった模様。わたしの骨格に影を作れるほどの高低差がないからか…?
わたしに合うRMKのベースは、(実はまだ買えていないのだが)前回1位タイのアクアティックグロウなるクリームファンデ一択だ!と確信。今年の秋冬こそはデビューしたいものだがどうだろう。
GIVENCHY プリズム・リーブル・グロウ・セラム・ファンデーション(★★☆)

購入した友達が絶賛していて、一緒にプールで泳いだ後に貸してもらった。ツヤすぎず、マットすぎず、カバー力も高すぎず、低すぎず、なんというか、いい意味であまり特徴がないように感じた。こういう全方位にほどよい優等生が結局一番手が伸びたりするんだろうなあ(経験が浅すぎて実体験はないが)と想像しつつ、そういうぼやっとした印象だからか、これだ!という決め手に欠けて気付けば見送りに。不満はないけど刺激もなくてつまらない…とあっさり振られた感じ。勝手に食わせ犬ポジションに置いてごめんよ。謎の言い訳みたいになるが、水泳後じゃなければ評価が変わっていた気もする。
NARS ライトリフレクティングファンデーション(★★★?)

ようやく使えたNARS。初めて家でサンプルを使った時、内側からぺカーン!と発光する輝きに打たれ、これや!!!!とときめいた。つやんとした仕上がり、薄付き感、IPSAにちょっと似ているけれど、NARSの方がちょっとこっくりしたテクスチャで、よりツヤ感が強い気がする。
総括

ということで、選ばれたのはNARSでした!やった〜〜!
と、本来なら祝杯をあげたいところなのだが、どうして星3つの後に不名誉な「?」を付けられているかというと、サンプルで試した時と、店頭でタッチアップした時と、購入した現物を使い始めたいま、なんだか使用感が悲しみの右肩下がりで評価が揺らいでいるのである。
絶望のタッチアップ
まず、店頭のタッチアップが正直なところあまりよくなかった。コットンでごしごしメイクを落とされ面食らっていたところ、まさかのスキンケアもベースも手でごしごし塗り込む力技スタイル。摩擦で肌が赤くなり、土地は干上がり、翌日は肌荒れし、町は荒廃し、仕上がりも散々。買う気満々で行ったのにタッチアップで逆に迷い始めるというまさかの展開に。
絶望の色選び
色選びもBAさんにお任せして、「絶対これです!」と即決してくださったのだが、家に帰って鏡を見てみるとあらまあ顔がぬんと白い。なんか色が合っていないのも、仕上がりが散々なのも、BAさん云々ではなく、店頭の白い電気が明るすぎるのがすべての元凶な気がする。あれがすべてを見えなくさせている。一刻も早く日焼けを戻して首がファンデに合わせていけるように我が回復力に祈るしかない。
粉物を絶対に許さないという気概
そして実際に使い始めて一瞬で悟ったのは、NARSのファンデは下地をかなり選ぶということ。数ヶ月前、我が盟友・ビューティーアドバイザーK島(男)に気まずそうに「ずっと思ってたんだけど、光ちゃんって脂性肌だよね…?あぶらとり紙とか持ってる…?」と聞かれて爆笑した末に購入したPrimavistaの皮脂防止下地。
これがかなりわたしに合っていて、テカリも当社比でかなり軽減される上に、IPSAとの相性もばっちりだったのだが、これがま〜〜あNARSと反りが合わない。この下地とNARSを重ねた日には、毛穴という毛穴がボロボロになり、粉感がJOKERのようで、いくらわたしが無頓着とはゆえ、とても外に出られたものではない。色々工夫は試みたものの、彼らの和解の見込み、皆無。
たぶんNARSのファンデは下地もパウダーも粉っぽいのが合わないのだと思う。ファンデで綺麗に仕上がっても、パウダーをちょっとでも厚くすると肌のアラを端からすべて拾ってしまう。拾わなくていいよ!てか捨ててきて!という気持ち。先代のIPSAは合わない下地など存在しない、誰とでも仲良くできる子だったので…。
買う前に気付くべき!と思われるかもしれないが、ちゃんとこの下地とサンプルで試してから買ったんです、その時は完璧な仕上がりだったんです、信じてください…。どうしてかは分からないのだがサンプルの方が断然仕上がりが良く、契約不履行では?!とわたしのなかで物議を醸している。使いやすいファンデという前情報も聞いていたのだが、想定外の暴れ馬ぶりに振り回されている日々。
未来は明るいに決まっている!
ひとつの示唆。我ながら地味な顔だから、メイクはつやっとした質感がマストだと思い込んで長年つや肌を信奉していたわたくし。もしかして、顔に油田を採掘しているやんごとなき身の上としては、セミマットくらいの質感でテカリ撲滅に全力を尽くした方がよい?
光ちゃんは失敗するのが苦手だから失敗を避けるけど、端から挑戦して失敗して自分に似合うものを探してみたらいいよ。
↑ビューティーアドバイザーK島による、(テカリ防止のために自分に合うスキンケアやメイクを見つけなよ、という趣旨の)ありがたいお言葉。外見の話だけど、人生の話すぎる。
今回のお買い物はひとつの挑戦であり、失敗の予感であり、発見であり、それはわたしの成長にとっては成功でもあるということ。ベストファンデ探しの旅路はまだまだ遥かに続く!
